2016-01-08 20160107 論文を出してから来ようと思っていたが、 やはりやっていると見てしまう。 『四谷怪談』。 逆さの反射像から入る、まずこれがいいし、 湖面の暗さもいい、泥濘もいいし、書き割りの不穏な空もいい。 強いのに愚鈍じみた、もういい年の長谷川一夫の傀儡ぶり、 この人は操られ、疲弊し、身体を持てあますほどいい。 当然、中川信夫版もみるだろう、とのばしかけた手を制す。 来週まで持ち越し。