2016-01-06 20160105 ふと目にした中川信夫という文字に、身を切るような痛みをおぼえる。中川信夫、渋谷実、小沼勝。NFCの東映時代劇。私の凡庸な日常に、いったいどれほどの仕事が、どんな義務があったというのか。駆けつけられずに、いま銀幕には、いままさにと、祈るように堪えた痛みの記憶など、この期の痛みに及んでは、いかほどのものにも思えない。無反省に綴られる総括など、この身体の痛みが許してはくれない。